安倍首相が辞任発表後、電話要請相次ぐ
安倍晋三首相は31日午前、トランプ米大統領と約30分間、電話で協議した。電話は米側からの申し入れを受けたもので、首相が辞任を決めた経緯について説明した。
西村明宏官房副長官によると、首相はトランプ大統領との深い信頼関係のもと、日米関係がこれまでになく強固になったとして謝意を述べた。そのうえで、「ミサイル阻止に関する安全保障政策の新たな方針」の具体化をすすめていく方針を伝えたという。
米ホワイトハウスによると、トランプ氏は首相に「日本の歴史上最も偉大な首相だ」と伝えた。またトランプ氏は、首相がすばらしい仕事をし、日米関係はかつてないほど良好になったと評価したという。
首相とトランプ氏は「ドナルド」「シンゾー」と呼び合うなど緊密な関係を築いてきた。トランプ氏は28日、首相の辞任表明を受け、「最大限の敬意を払う。辞任はつらかったに違いなく、とても気の毒だ」と記者団に語っていた。
首相は31日午後には、ロシアのプーチン大統領とも電話協議を行う予定だ。外務省幹部によると、「各国首脳から電話協議の要請が相次いでいる」という。
引用:朝日新聞DIGITAL
安倍首相の辞任を受けて各国の反応
Donald, thank you for honoring me with your kind words. Since I first met you at Trump Tower in New York four years ago, we have developed a deep relationship of trust and had so many bilateral meetings and phone calls. https://t.co/3qguCfOWYr
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) August 31, 2020
ドナルド、温かい言葉をありがとう。4年前、NYのトランプタワーで会って以来、ドナルドとの深い信頼関係の下、数多くの往来、電話を重ね、日米関係はこれまでになく強固なものとなりました。ドナルドとの友情、信頼関係は、大切なものです。ドナルドの友情に心から感謝します。
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) August 31, 2020
台湾の皆さんへ
心温まるお見舞いの言葉をいただき感謝致します。今後も日本と台湾の人々との間の協力と交流が更に深化するよう期待しています。— 安倍晋三 (@AbeShinzo) August 31, 2020
ジャスティンの温かい言葉に感謝致します。あなたとの友情と信頼関係により、日加関係は強化されました。更なる御活躍を祈っています。
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) September 1, 2020
心温まるメッセージを誠にありがとうございます。閣下の卓越したリーダーシップの下、モルディブの一層の繁栄を祈念しております。
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) September 2, 2020
オリ首相からの温かいお言葉をいただき感謝いたします。日ネパールの伝統的友好関係が今後、益々発展することを祈念しています。
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) September 2, 2020
タミーム首長殿下
心温まる御見舞いの言葉をいただき深く感謝致します。殿下の御指導の下、両国関係の更なる発展と、貴国ますますの御繁栄を祈念します。— 安倍晋三 (@AbeShinzo) September 2, 2020
ネットの反応
安倍首相のアカウントが、辞任を惜しむ各国首脳からのツイートに対し、相手国の言葉で夫々返信している。下記はUAEアブダビの皇太子へのアラビア語での返信。この配慮もいかにも安倍さんらしく、7年8ヶ月の「安倍外交」がいかなるものであったかを垣間見る思いだ。あらためて本当にお疲れ様でした。 https://t.co/sjJAyajpYj
— 有本 香 Kaori Arimoto (@arimoto_kaori) September 1, 2020
安倍総理辞任に対する各国首脳の反応を見ると、
本当に日本は大きな財産を失ったと思うね。これだけリーダーシップを評価され、信頼関係を築いた日本の総理大臣は初めてでしょう。#安倍総理ありがとう pic.twitter.com/QadPxpZNjW
— 憂国のサラリーマン 🇯🇵 頑張ろう日本🇯🇵低浮上中🙇♂️ (@Kamefuji2) August 29, 2020
安倍総理の辞任へ対する各国首脳陣の反応をみて、日本は大変なものを失ってしまったのだなと実感した。
日本の外交力は、今日をもって大幅に弱体化した。
— デク (@aizunanigasi) August 28, 2020
安倍首相の辞任 各国首脳や海外メディアの反応見て涙でる。
— yuina. (@UeYuina) August 29, 2020
海外の安倍政への評価は?
アメリカ
ニューヨーク・タイムズ「改憲」「北方領土問題」達成できず
NHKが28日午後2時すぎに「安倍首相、辞任の意向固める」と速報を打つと、ニューヨーク・タイムズは間もなく「日本で任期最長の安倍晋三首相、病気を理由に辞任へ」と東京発で報じた。
ニューヨーク・タイムズの英文記事では安倍首相について、東日本大震災からの復興を率い、アメリカのトランプ大統領とも良好な関係を築いたことを評価。
一方で、「2006~7年(第一次安倍政権)に続く2回目の首相ポストであり、長期にわたった政権にも関わらず、安倍氏は目指していたいくつかの目標を達成できなかった」と指摘した。 達成できなかった点として上げたのは、安倍政権が実現を目指していた「憲法改正」や「ロシアとの北方領土問題」などだ。
イギリス
イギリスの公共放送BBCは、辞意を伝える英語の速報記事で、安倍首相の持病についても報じた。 記事冒頭では「彼は長年、潰瘍性大腸炎に苦しんでおり、最近、健康状態が悪化していたようだ」と指摘し、「2007年の第一次安倍政権時の首相辞任の際にも、10代の頃からの持病である潰瘍性大腸炎を理由に突然辞任した」と説明した。
「保守派」「ナショナリスト」として知られたとする首相としての安倍氏の功績については、経済政策「アベノミクス」などに言及。 「日本の防衛を強化し、軍事費も増加した」一方で、「改憲は達成できなかった」と指摘した。
韓国
韓国の朝鮮日報は、安倍首相の会見後、日本語のウェブ記事を配信。 今月24日に連続在任日数が2799日になり、歴代最長記録となっていたことなどを報じた。
また別の記事で、日本の次期首相について、韓国の野党第一党、未来統合党が「韓日関係にも前向きな視線で臨む閣僚であってほしい」とコメントしたと報じた。
中国
新華社「週刊誌は安倍首相が吐血したとも報じた」
中国の国営新華通信もNHKの速報を追う形で28日午後2時半すぎに安倍氏が辞任の意向との記事を配信。 体調不良で病院に繰り返し行っていたことなどを報じ、第一次政権の際も、健康を理由に任期の途中で辞任していたとした。
記事末では、「(日本の)週刊誌は、7月6日に安倍首相が首相執務室で吐血したと報じた」と、日本での報道についても触れた。
【まとめ】世界各国で安倍ロスが発生中!海外の安倍人気は本当だった。安倍外交は。
日本では批判されることも多かった安倍政権ですが、長期政権は日本の外交にとっては、各国との繋がりを深め会えた7年8ヶ月だったことが伺えます。
安倍総理が海外首脳から信頼が得られていた事が各国の反応を見てわかりますね。
安倍首相、本当にお疲れさまでした。
アメリカと強い協力関係を結びつつイランなども交流があったり、また対中、対韓などに対しても力強かった安倍政権ですが、後任はどうなるか、世界からも注目されています。
参考:朝日新聞DIGITAL、yahooニュース、Twitter、