衝撃

【残酷】奴隷少女がしるした実話がネットで話題に。アメリカの奴隷制度のおぞましさにあなたは言葉を失う……

ある奴隷少女に起こった出来事

アメリカで黒人男性が白人の警察官に押さえつけられて死亡した事件から、1か月が経ちました。

この事件をきっかけに人種差別に対する抗議は人種や国、世代を超え、今も続いています。

そんな中、ニュースで「19世紀に刊行された奴隷少女の自伝」が取り上げられ、話題になっています。

その内容がコチラ…

200年前の奴隷少女に起こったおぞましい実話…

アメリカ社会にとって宿痾ともいうべき黒人差別、そして連綿と繰り返されるこの種の暴力沙汰。アメリカでは、南北戦争当時に奴隷制を支持した南軍指導者の像や記念碑が引き倒されたり、ケンタッキー州で州議会議事堂に設置されていた南部連合の初代大統領像ジェファーソン・デービスの像が撤去されるなど、歴史を遡ってこの問題を問い直す動きが活発化しているが、19世紀に白人による性的虐待を告発した、一人の偉大な黒人少女がいたことをご存じだろうか。

1813年、米国南部ノースカロライナ州に奴隷として生まれたハリエット・アン・ジェイコブズである。彼女は自身が経験した白人による性的虐待、そして人間性を否定された黒人奴隷の人生の苦しみの実態を伝えるために、リンダ・ブレントという偽名で本を書いた(原題:Incidents in the life of a slave girl、邦題『ある奴隷少女に起こった出来事』堀越ゆき訳、新潮文庫)。

教育の機会を与えられなかった奴隷が書いたとは思えない知的な文体で綴られた同書は、白人による作り話と誤認され、長年アメリカでも忘れ去られていた。しかし、近年その驚くべき内容が事実であることが証明されると、百二十余年の時を超えて一躍、全米でベストセラーとなった数奇な作品である。同書には差別に対する深い洞察が綴られている。

「奴隷制は、黒人だけではなく、白人にとっても災いなのだ。それは白人の父親を残虐で好色にし、その息子を乱暴でみだらにし、それは娘を汚染し、妻をみじめにする」(同書より)

200年経っても繰り返される悲劇

出典:「ある奴隷少女に起こった出来事」より

「その数カ月前にも、かっとなったドクターは、わたしを2階から下へ投げ落としたことがあった。わたしはひどい傷を負い、長いあいだベッドで寝がえりを打つことさえできなかった。そのとき彼はこう言った。『リンダ、神に誓って、もう二度とおまえに手を上げたりしない』。だが、わたしには、彼はやがてこんな誓いは忘れてしまうとわかっていた。

印象深い言葉がたくさんちりばめられている。たとえば〈奴隷制は、黒人だけでなく、白人にとっても災いなのだ〉。過酷な差別に対する、そんな彼女の視点は本書に普遍性をもたらしている。

「彼女を虐待した所有者も普通の人たちで、法に触れることをしていたわけじゃない。それが後世には軽蔑される人間になる。ということは、いま当たり前に暮らしている世の中にも、すごく残酷なことがあって、自分が気づいていないだけかもしれない」

自ら翻訳することを決意したのは「格差」という現代の階層社会を生きる日本の少女たちに読んでもらいたい、と思ったから。

「これを読めるアメリカの少女にはお手本がある。ものすごい逆境のなかでも自分を信じて…という。でも読んでいないと、あきらめちゃうかもしれない。いま階層間の硬直性が強まっていて、チャンスに恵まれない子はたくさんいる。だからってあきらめるべきなのか。200年後に、すごいって言われる子が出てくるかもしれないのに」

複数の出版社に断られながらも4年前に単行本として出版したが、子供たちも入手しやすい文庫化は最初からの願いだった。

「ひどい制度があったという知識を得るために読むのでなく、個人的体験の中に驚くべき発見があることに気づいてほしい。自分の中に希望を見いだせること、自分を信じる勇気、そういうのがいま有効だと思うんですよ」

7月に刊行されて現在3刷3万1千部だそうだが、ロングセラーとなるのは間違いない。

引用:livedoorニュース

今回紹介した『ある奴隷少女に起こった出来事』のコミックは現在webアクションにて数話無料で見ることが出来ます。

日本でもロングセラーになったこの作品、黒人差別問題の歴史的背景を知ることができる内容となっています。

このような本から現在の人種差別について学ぶことも必要かもしれません。

この記事がよかったらシェアして頂けると幸いです。

参考:livedoorニュース